富士製薬は「医薬品」のセクターに該当する銘柄となります。
女性医療に強いメーカです。不妊治療に関する医薬品にも力を入れているようです。
少子化のこのご時世、頑張ってほしいですね。
2022年9月決算データから分析をしています。
2022年データ分析

収益性(30点満点)
売上/営業利益/純利益/利益率すべて順調です。良い傾向ですね。
特筆すべき点として営業キャッシュフローが▲658百万円とマイナスに転じております。棚卸資産が大きく増えたことが要因となります。その結果キャッシュフローマージンもマイナスに転じております。
本業でキャッシュがマイナスとなっているため、経営方法に疑問符がついてしまいます。
キャッシュフロー実力値は上昇しておりますので、来年度以降に期待というところでしょうか。
ただし私は利益よりキャッシュフローを重視する方針のため、収益性については厳しく評価したいと思います。
【主な指標】
営業利益:3349→3777百万円
営業利益率:9.9→10.7%
営業キャッシュフロー:5993→▲658百万円
キャッシュフロー実力値:5199→6185百万円
収益性:11点
安定性(40点満点)
【安定性指標分析】
流動比率、固定比率、自己資本比率は悪化しております。ただし、自己資本比率はまだまだ40%を超えており早々にやばくなることはなさそうです。。。財務キャッシュフローはプラスとなり営業キャッシュフローで出たマイナス分を借金で補っていることが伺えます。
特筆すべき点として、「キャッシュ」が大きく下がっています。企業はキャッシュが無くなれば倒産します。この点は厳しく見ていきたいと思います。
【主な指標】
財務キュッシュフロー:▲5435→5094百万円 ※借金でキャッシュ補充。
流動比率:172.5→144.8%
自己資本比率:50.9→47.4%
固定比率:90.0→114.0 ※100%越え
キャッシュ:10199→3546百万円 ※大幅に減少!
安定性:16点
投資積極性(20点満点)
※本項目は、有形固定資産の増減を減価償却費で割った値をもとにしております。100%であれば減価償却費と同等の投資をしていることになります。
投資は積極性を感じます。投資/減価償却比率は約150%です。
また有形固定資産だけでなく「無形固定資産」をかなりの金額投資しております。中身は情報探れませんでしたが、ソフトウェアか販売権だと思われます。
【主な指標】
有形固定資産購入:3789→5097百万円
投資/減価償却比率:150.9%
投資キャッシュフロー:▲2345→▲11271百万円
投資積極性:18点
株主還元(10点満点)
配当は+6円の増配。来期も増配を予定しております。素晴らしいですね!
【主な指標】
配当:29→35円
配当性向:32.0→31.5%
株主還元:10点
総合評価(100点満点)
総合評価は55点となりました。
基本的に値は悪くないのですが、キュッシュフローの悪さが目立ちました・・・。
私自身キャッシュフローを重視するため、厳しめの点数としております。
ただ、増配気配もあり、投資も十分に実施してますので来期期待はできると思います。
かなり大きな投資をしていると読み取れますので、来期の売上高/利益がどうなるかが1つのポイントでしょうか。
それでは(*`・ω・)ゞ
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